肺癌闘病記
これも人生の試練
- 「否定できません」
-
青天の霹靂とはこのようなことを言うのだろう。
週明け早々の2月4日(月)の3時半ごろ、呼吸器内科の先生から電話。
その言葉を聴きながら、他人に起きつつあることを聴いているような気分になる。
「明日、時間が取れたら血液と痰の検査をしましょう。」
とのこと。
「癌が疑われるのですか。」
「否定は出来ません。」
この私に?
この迅速な医師の対応に、受話器を置いてから病気の重大性がずしんと響いた。
でもまだ決まったわけではない。
昔は癌の告知は患者本人にはせず、まず家族に連絡した。
最近は本人に直に、それも疑いの段階でも包み隠さず知らせるようになったと聞いてはいたが、本当なのだ。
夫の母親が癌と分かったとき、そして亡くなるまでの数年間、本人の前で癌であることを、医師も家族も隠し通していた。
隔世の感がある。
もしかしたら本当に疑いだけで実は違うかもしれない、例え癌であっても早期で直ぐに治る癌の疑いだ からこそ、直に私に連絡したのかもしれないと、よい方に解釈した。
タバコを吸わない私が癌にかかるはずがないもの。
家族に、
「私、癌かも知れないよ。」
と報告したのに、ありえないという顔をされただけだった。
私自身もまだ1割も信じていなかった。
翌日の5日、血液と痰の検査を受ける。
痰が出ない。
トイレで空咳をしても上がって来ない。
口の中のばい菌が入らないように、歯ブラシセットを買い求め丁寧に歯磨きをし、咳をしてみるが出ない。歯ブ ラシを喉の奥に突っ込みゲーッとなるが、でない。
あきらめて洗面所から出ると、不思議、痰が上がってきた。
痰の培養に数日かかるので結果が出るのに、しばらく時間がかかるはずだ。
痰がでないのは癌ではないだろう。
スポーツクラブに平静を保って出かける。
「肺がんの検査、どうした?」
友人が訊いて来る。
「癌かもよ。」
といつもどおり、楽天的に答えた。
看護師の友人から、もし異常があったらすぐに連絡があるよと脅される。 - 2010年02月16日 18時00分
- 体験日 : 2008年02月04日 ~ 2008年02月05日
- 治療状況 : 診断前/受診












