病気体験記

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hira333の前立腺癌共生日記

低分化癌をHIFU(超音波療法)で克服

まえがき

前立腺とは、男性にあって女性にはない生殖機能にかかわる臓器で、恥骨の裏にある胡桃ほどの大きさ(容積平均20g)程のもの、前立腺液を分泌して、精子の活動を補完している。この前立腺にまつわる疾患として、前立腺炎、前立腺肥大、前立腺癌などがある。前立腺炎は尿道から細菌が侵入して炎症を起こすものであるから、さほど問題にはならない。しかし、前立腺肥大は深刻だ。尿道を圧迫して排尿障害を引き起こす他に、ED(インポテンツ)を惹起する。前立腺癌はさらに深刻だ。発症の因子が男性ホルモンに起因するので、まず内分泌療法で男性ホルモンを抑制する。その副作用でEDとなる。手術の場合は勃起神経を温存するけれどもEDとなってしまうことが多い。

hira333の知人3人がほぼ同時期に前立腺癌を発症した。N氏は現代詩壇の重鎮で昨年の4月に前立腺摘出手術を行った。K氏は言語学者で大学で教鞭を執っている。彼は内分泌療法を始めたばかりだ。S氏はhira333の同級生で内分泌療法を行っている。S氏はある国に30歳年下の愛人がいるけれども、彼女宅を訪れることができない。彼女とは電話やE-Mail、Chatで毎日会話しているが、前立腺癌やEDについて説明することが出来ない、と悩んでいる。S氏のmailやchatを見せてもらったが、その内容は過激で逢いたいと云う気持ちが横溢していた。これは末尾で紹介できるかもしれない。現在、公表を交渉中だ。他人が読んでも赤面する内容だけれども、「前立腺癌と性」のテーマに添うものであることは確かだ。

自分が前立腺癌と告知された時「何で俺が?!」と吾が耳を疑い、独りになり密かに涙したと多くの手記にある。その後、自分の癌を受け止められる人もいれば、受け止められない人もいる。「末期癌からの生還」の伊藤勇氏の手記にあるように、他の臓器に転移してしまった癌までも積極的に受け止めて、ガン細胞を撲滅してしまった人もいる。hira333の場合は、癌を新たな趣味の一つとして楽しむために、いましばらくは別れがたく、共生の道を選んだ。

幸い前立腺癌の場合はPSAという測定値があって、ガン細胞の活動をコントロールすることが可能だ。測定値が上がったら内分泌療法を施し、下がったら無治療で行く。これを内分泌間歇療法と云い、スエーデンはこれで対処している人が多い。しかし、内分泌療法は臨時的療法で、毎日薬を飲んだり、定期的な注射、薬の副作用、ED状態になる等があり、好ましい療法ではない。日本では前立腺全摘出手術が主流で、欧米ほど治療法が多様化していない。欧米では40歳代からの前立腺癌発症が見られるのに対して、日本では比較的40歳代の発症は少ない。しかしその日本でも近年、前立腺癌が多発し始め40歳代の発症も珍しくはなくなり、治療技術は急速に進化するものと期待されている。

2009年01月27日 14時53分
体験日 : 2006年01月01日
治療状況 : 予後・退院後/経過観察
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