病気体験記

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MSとわたし

多発性硬化症との闘い

吐き気が止まらない

初めての神経内科入院の一年前に内科に入院したことがあった。
今考えるとMSの最初の症状だったのかもしれない。

5月の連休の終わりに家族でお好み焼きを食べに行った。
たっぷりの量で満足して帰った。
その夜あたりから、吐き気がし始めて、食あたりかと思った。
でもさほどひどくならないのでどうしたのかなあ、そのうち治る、と思っていた。

その程度だったので、翌日から普通に仕事に行っていた。
ところが、空腹になったりすると異様に気持ちが悪くなる。
でも吐くわけでもない。
そのうち、通勤の行き帰りでも吐き気が来て車を止めて道端で吐いたこともあった。
「まずいな、通勤拒否が体に出とるんかいな。」ぐらいに思っていた。
確かにその年から職場が変わり、通勤距離も伸びていた。
また、仕事もどっさりのしかかっていた。

でも、もっと大変でも頑張って続けている人をたくさん見ていたので少々しんどくても楽しもうと思っていた。
家庭では、子どもは育ち盛り、おばあちゃんは年をとってきて今までのような元気はないし、仕事との板ばさみで通勤途中で羽を伸ばしてこようなんて考えられずストレスも溜まっていた。
だから吐き気が止まらないときは、うわー、いよいよ体に来ちゃったかなと思っていた。

仕事に差し支えるようになったので、医者に行った。
胃カメラも飲んだ。
しかし、担当医は腕組みをして何が原因か分からないと言っていた。
重も落ち、弱ってきていたので、入院して検査しましょうという事になった。
正直何が原因か私も調べてほしかった。
診断書は吐いたりしていたので、「びらん性胃炎」ということだった。
入院中は精神科も受診してみますかと聞かれたが、そこまで精神病んでいるとは思えなかったので、ていねいにお断りした。
今になると、精神科で私のストレスのもとをよく聞いてもらえばよかったと思っているけど・・・。
また、妊娠しているのかとも疑われたが、それははっきり違うと断言できた。
われるだけまだ若いってことかとまんざらでもなかった。

入院中夜中でも吐き気が襲ってきた。
暗いベットに起き上がり吐いた。
なんかむなしかったなあ。

そんなことから、体重がなんと10kgも減ってしまった。
入浴が許可されそこの鏡に映った自分を見て愕然とした。
まるで、飢餓に喘いでいる人のようだった。
復活するのに時間がかかりそうだと思った。

しかも、一時しゃっくりが止まらず苦しかった。
看護師さんが止めるおまじないやらいろいろ考えてくれたが止まらない。
辛かったー。

今になりMSについてまとめてくれた本を読むと脳幹に病巣ができたときに、しゃっくりが異常に続き1日から数日間にも渡って止まらなくなる事もあると書かれている。
腕組みをして考え込んでいた内科の先生、まさか吐き気やしゃっくりの原因が脳にあるなんて思わなかったのだろう。
そのときは、MRIも髄液検査もしていないのだから、今となってはあの症状がMSによるものだったかは、確かではないわけで・・・。

MSの診断って本当に難しいと思います。
だからこそ、なんだか分からずに手遅れになる事のないようにせめて私の体験を読んでいただき参考にしていただけたらと思うわけです。

10日間の入院で吐き気も治まってきたので退院しその後体調を働けるまでに戻すために2ヶ月間休職させてもらった。
その間に体重も元に戻り、復活できた。

次のページの「皮膚科にかかる」まで1年3ヶ月元気に働いていた。

2010年08月04日 23時38分
体験日 : 1999年05月19日
治療状況 : 診断前/検査入院
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この本に対してのコメント

  • ココタン

    投稿日時:2009年03月02日 23時08分

    おかめさん はじめまして。コメントいただき、とてもうれしいです。

    今思うことは、再発してしまったら、少しわがままになってしっかり治す事が第一だなということです。たびたび入院して迷惑をかけるからと外来での治療で済ました事があったのですが、やはり安静に出来ないので、治りが悪く、症状が残ってしまいました。それさえできれば、3ヶ月くらいかかっても何もなかったかのように治ってしまいますから。最近では特定疾患だけれども、研究のおかげで比較的軽症で済む人が多くなり、うれしいことです。
    自分から殻を作ってしまうのはよくないけれど、やはりあまり気が進まないのはお断りしたほうがいいみたいですね。調子悪いときにちょっと無理して友達に付き合ってしまったらなんとそのすぐ後に入院してしまったというドジな私でありました。とっても話して楽しい人なのに・・・。でもその後も何事もなかったようにお付き合いしてるから大丈夫ですよ。みんな友達ほしいのは同じですものね。
    私も、病気を受け入れるのに1年かかりました。おかめさんはまだお若い方のようなので受け入れるのは大変かと思いますが、同じ病気で闘っている人がいるということを忘れずにまあ、自分の特徴くらいに考えて居直って暮らしましょうよ。そのうちきっといい薬みつかりますよ。私も見つけるのに協力しようと思ってますから。
    おかめさんもぜひ、ダイアリーにも登場して下さい。書くだけで随分気持ちが楽になるんですけど・・・。では、また(^^)/
  • おかめ

    投稿日時:2009年02月28日 22時27分

    すごく共感できます。
    私も去年10月末に多発性硬化症の疑いで入院し、検査結果やはり多発硬化症でした。
    そのときは以外に理解できていなかったこともあり悲しいと思うことなくステロイドパルス療法がはじまりました。
    退院した後、乗馬が好きな私は諦めざるおえない状態や、友達と飲んだり騒いだりしたけれども疲れてしまい楽しめない状態になってしまって、友達が結婚したり、楽しんだり、騒いだりしているのが、とても切なくて、最近の私は、どんどん自分で殻に閉じこもってしまいがちです。そんな自分が嫌だけれども、どうすればいいのかわからなくて、楽しいことや、ほかに趣味を探してみるけれどもぽっかり空いてしまった心を埋めることができず、今は働きながら、足が地に着いていない状態です。自分は症状としてはまだ発症したばかりなので、症状がまだましだと思います。働けるだけで、歩けるだけで、目が見えることだけで、こんな幸せなことはないと思う反面、病気でない人をうらやましくおもってしまう自分がとても嫌です。
    治せる薬ができてほしいです
  • ココタン

    投稿日時:2009年02月20日 00時01分

    Reinaさん コメントありがとうございます。

    読んでいただきうれしく思います。自分の中でもやもやしていたものが、書くことによってけじめがついてくるような気がしました。
    もう少し続きを書こうと思っています。
  • Reina

    投稿日時:2009年02月18日 15時30分

    ココタンさん、

    病気体験記、読ませていただきました!
    わたしも同じ仕事をする女性として、調子が悪くて仕事をやめなければならないことの悔しさが、手に取るようにわかります。。。

    でも、ココタンさんのとてもいいなあと思うところは、体は痛いけど、やれるのよ。っていう、心まで病人になっていないところだと思いました。(*^ー^*)

    しかし、二度目の入院のときは、自分的にショックを消化しなくちゃいけないのに、同じ部屋に同病のひとがいて、泣くに泣けないカンジが・・・(;・∀・) かなり、困っただろうなぁ。。。と思いました・・・
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