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食道がん
監修:中川 恵一
東京大学医学部付属病院放射線科 准教授 緩和ケア診療部長
イントロダクション
食道がんは、圧倒的に男性に多いがんです。これまでは治療が難しいといわれていましたが、手術以外にも放射線と化学療法を併せた治療などの選択肢が増え、生存率も上昇してきています。
食道がんとは
食道は心臓や大動脈、肺や気管などの臓器と隣り合っています。また、食道には臓器の外側を覆う漿膜という膜がありません。そのため、食道がんは早い時期からリンパ節に転移したり、回りの臓器に浸潤しやすいのが特徴です。食道は頸部、胸部、腹部と3部に分かれますが、食道がんは、ほとんどが胸部で、真ん中か下3分の1に発生します。中高年の男性に多く、飲酒、喫煙、熱い飲食物を好む人にリスクが高いことがわかっています。
- 食道とは…
- 食道はのどと胃をつなぐ長さ25cmぐらい、太さ2~3cm、厚さ4mmの筒状の臓器。食べ物を飲み込むと、筋肉でできた食道の壁が動いて食べ物を胃に送り込みます。食べ物が重力で落下するわけではありません。食道の大部分は胸の中にあり、一部は頸(咽頭の真下)、一部は腹部(横隔膜の真下)にあります。胸の上部では気管と背骨の間、下部では心臓、大動脈と肺に囲まれています。
症状
食道がんの初期は、ほとんど自覚症状がありません。なんとなく飲み込みにくい、熱いものや酸味の強いものがしみるなど、のどの違和感を感じる程度です。無症状のまま健康診断や人間ドックで偶然に食道がんが見つかる方も少なくありません。がんが大きくなると、食べ物がのどにつかえるようになり、水も通らないほどになります。また、がんが回りに拡がり始めると、胸や背中の痛み、声のかすれや咳などの症状が出ます。
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