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肺がん
監修:中川 恵一
東京大学医学部付属病院放射線科 准教授 緩和ケア診療部長
イントロダクション
肺がんは死亡者数が一番多く、また、患者さんの数も年々増えています。いろいろな臓器に転移しやすく治療の難しいがんです。しかし、現在では早期発見できれば根治も可能になってきています。
肺がんとは
肺がんは、細胞の形態で小細胞肺がんとそれ以外の非小細胞肺がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)に分類されます。
- 小細胞がん
- 肺がん全体の20%。進行が早い。喫煙との関連があり、男性に多い。
- 非小細胞がん
-
- 腺がん:肺がん全体の50~60%。肺の周辺部(肺野部)に多い。女性の肺がんの70%。
- 扁平上皮がん:肺がん全体の25~30%。男性に多い。肺の中央部(肺門部)にできやすいが肺野部も少なくない。喫煙が原因となる。
- 大細胞がん:肺がんの数%。進行が比較的早い。
症状
症状は、原発巣(最初に発生した場所で増殖しているがんの病巣)によるものと、転移による症状で異なります。
- 原発巣による症状
-
肺がんの発生が中央部(肺門部)か周辺部(肺野部)かで症状が違います。
肺門部のがんは、比較的早い時期から咳や痰、血痰などの症状が出ます。早期ではX線検査では発見できません。進行すると気管支の内側が狭くなり、発熱や胸痛を起こします。さらに進行すると気管支がふさがって呼吸が苦しくなります。
肺野部のがんは、早期のうちは自覚症状がありません。そのため、X線やCT検査でしか発見できません。進行して周囲の臓器に浸潤すると、痛みなどが生じます。 - 転移による症状
- 胸膜、骨、脳、リンパ節などに転移します。転移部位によってさまざまな症状が起こります。
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