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- 100センチのガーゼ
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食事が終わってひと段落すると、また、頭の中にがんという二文字が頭に浮かび、違う
ことをしようとしても、しつこく出てきた。そして、今日1日にあった出来事を何度も 反芻(はんすう:思い起こす)するのだった。「寝る前にガーゼをとってくださいね。 それと、今日は性交渉は控えてください。お風呂はやめてください。など、など」と紙 に書かれた文章をひとつひとつ読みながら、看護師さんが私の顔をのぞきこんでいた。 「大丈夫?」とやさしく声をかけてくれた。この一言で、涙が出そうだった。そんな場 面がとぎれとぎれ、何度も繰り返して出てくるのだった。21時ごろになって、ガーゼ をとろうかなと思い、トイレに入った。パットに出血はなかった。そろそろと股に指を 入れてガーゼをさぐり、そっと引き抜いた。背筋がぞぞっとした。ゆっくり、ゆっくり 引いたが、なかなかガーゼがぬけきれなかった。膝のところまで引っ張ったが、まだ終 わらない。ずいぶん長い。そして、だんだん真っ赤な血がみえてきた。私の体の一部が 吸い取られていた。結局、途中からガーゼを手にぐるぐる巻いてようやく引き抜いた。 何でこんなに気持ちが悪いんだろうと思った。その瞬間、ボトリと血の塊がフローリン グの床に落ちた。あわてて、下着をあげて、トイレットペーパーで拭いたが、どんどん 薄く広がるばかりで、ちっともきれいにならなかった。今度は、水で濡らしたトイレッ トペーパーで拭いたが、さらに薄く拡がって、らちがあかなかった。その瞬間、とてつ もなくいらだちを感じ、手拭用に使っているタオルをものすごい勢いで取り外すと、ゴ シゴシ床をふいた。涙がぽたぽたと落ちて、その水滴がタオルに染み込み、床はみるみ るきれいになった。 2010年07月03日 22時31分
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体験ワード : 子宮頚癌

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