『子宮体がん』

星野店主のおすすめ闘病記
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『子宮は一つ、子宮がんは二つ 子宮体がん手術と抗がん剤治療を終えて』

著者は日本女子大英文科を卒業後、長く中学、高校の教諭として勤務、いまも日本語教育に従事する根っからの教員。67歳でがんが発見され(Ⅰc期)、子宮、卵巣、リンパ節を摘出、抗がん剤治療を受ける。主治医から「年に一度の検診は子宮頸がんの検査で、子宮体がんは発見できない」と聞いて驚き、「じゃ、お友達に言ってあげないと」と口走り、(がんの告知を受けている最中なのに)「お友達のことを考えているのですか」と主治医に呆れられている。抗がん剤治療中に「ハムレット」の舞台を観に外出、病院に戻るのが遅くなって大騒ぎになったり、パソコンやルームランナーを病室に持ち込み、熱中しすぎてドクターに叱られたり、時に羽目をはずしてストレスを回避している。

子宮は一つ、子宮がんは二つ―子宮体がん手術と抗がん剤治療を終えて

『子宮は一つ、子宮がんは二つ
子宮体がん手術と抗がん剤治療を終えて』

『絶筆 子宮がん闘病116日の日記』

1960年生まれ、TBS系報道番組のキャスターをしていた著者は、2000年11月に子宮体がんの外科手術を受ける。手術後に受けた説明ではⅢ期ということだったが、経過から見てⅣ期(末期)だったのではないかという。この本は著者の死後に残された日記帳をもとにしたものだが、告知を受けた10月末に始まり、翌年2月15日で途絶、3月1日に40歳で逝去。日記の印象では、ご本人も早すぎる余命告知を実感できずにいたようだ。活発でイケメン好きという久和さんだが、入院中に読んでいた本はトーベ・ヤンソンの「ムーミン谷」やヒュー・ロフティングの「ドリトル先生アフリカ行き」だった。北欧やアフリカを舞台にしたファンタジーに何を感じていたのだろう。

久和ひとみ 絶筆―子宮がん闘病116日の日記

『絶筆 子宮がん闘病116日の日記』

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