【患者会・胃切除】胃を切った人 友の会 アルファ・クラブ 

1982年、全国初の胃切除体験者のための患者会が産声を上げる。その名も「アルファ・クラブ」。‘普通の健康体の人より、むしろプラス・アルファ元気に長生きしよう’という意味が込められている。

アルファ・クラブ誕生———きっかけは、『胃を切った人の養生学』。

アルファ・クラブの創始者であり、カリスマ的な存在であった梅田幸雄氏が、胃がんを発症したのは1979年、60歳のとき。最高の医療を受け、手術は成功。転移も再発も心配ないと太鼓判を押されたものの、食中、食後のダンピング症候群・つかえ・嘔吐・腹痛・便秘・逆流・腸閉塞・・・ありとあらゆる後遺症に悩まされた。

alpha club 切実な思いを抱え、胃切除の後遺症について書かれた本を探し回ったが、どこにも見当たらない。当時、年間25万の人が胃の切除手術を受けていたにも関わらず、である。その乏しい現状に、梅田氏の胃切除の後遺症に悩む人々の参考書となる本をつくりたいという思いは日増しに強くなっていった。療養中の身をおして、息子に背負われるように、全国各地の55名にも及ぶ患者への取材を敢行した。一年もの歳月を費やした。1981年、これらの体験談をまとめた『胃を切った人の養生学』を出版。初の胃切除後の後遺症について書かれた本とあって、大反響を呼んだ。後遺症に悩む患者と医師の話し合い、患者同士の話し合いの場が必要であると痛感した梅田氏は、患者会の設立を決意する。そして、「アルファ・クラブ」が誕生することになる。

松田さん まずは、『胃を切った人の養生学』の読者カードに返信のあった方々に入会の案内状を送った。すると、1,000名を超える申し込みが殺到。いかに胃切除の後遺症に悩む人々が多かったか、また、行き場を求めていたかがわかる。

会のモットーとして、専門の医師との連携と、梅田氏が医学・医療系の広告専門会社である協和企画の代表でもあったことから、企業のボランティア活動であることを掲げた。いまも会社組織の中のワンセクションという位置付けだが、あくまで利益ではなく、胃を切除した人たちのための社会貢献が目的だ。顧問の医師たちの協力の下、活動を展開している。胃を切除した個人会員約4,500名に加え、病院会員として約3,500の施設が入会している点は、ほかの患者会には見られないアルファ・クラブの特長といえるだろう。

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