【患者会・乳がん】Breast Cancer Network Japan アイビー千葉 (旧あけぼの千葉)

千葉大学を拠点に活動を続ける乳がん患者会『あけぼの千葉』は、元々はワット隆子会長率いる乳がん患者会『あけぼの会』の千葉支部。あけぼの会が全国の支部のうち13支部をネットワーク化し、新システムへと移行した2007年4月より自立し、独自の活動を展開する。代表の齋藤とし子さんにお話を伺った。

誰もが心から安心して語れる場を———。

あけぼの千葉は、千葉支部時代も含め、25年間以上の歴史を持つ老舗患者会。そんなあけぼの千葉の特色のひとつが、会員の目的に合わせた様々なサロンの存在。再発の会である「なのはなサロン」を始め、パートナーのいない会員のための「サロン・ド・ローズ」、40代以下の会員のための「Smile Smile」など、最も共感し合える仲間と思う存分語れる場、自分を一番解放できる場をと、患者さんのことを考え、至れり尽くせり。

齋藤 とし子 さん あけぼの千葉が再発患者のための会であるなのはなサロンを始めたのは2002年。
初めは、初発再発問わず一緒に行っていたが、再発の状況を話し、不安を煽るのは憚られると、初発の人々への配慮から消化不良に陥る再発者の様子が気にかかった。このままでは十分なサポートにはならないと考えた齋藤さんは、再発した会員の中から3名のサポートスタッフをお願いし、再発者のための独立したサロンを設けた。こうしてなのはなサロンが1ヶ月に1回開催されるようになり、いまでは初発の会よりも元気な会といってもよいほどに発展した。
第1土曜日10〜16時、自由参加で好きな時に出入り可能なこの会には多いときには30名近くが集まる。1ヶ月の間に体調が悪くなったり、薬が効かなかったりというつらい現実に直面し落ち込むこともあるが、また会へ来れば、その思いを聴いてもらうことができる。ほかの参加者に会って、話を聴き合うことで、また自分も頑張ろうと治療へ立ち向かう勇気が出てくる。最初からずっと参加している方もいるが、今月もみんなに会えたということが生きる励みになっているのは間違いない。

なのはなサロンでは、参加者全員が話をすることを前提に、まずは自己紹介から始めるが、誰かが話している間はほかの人は一切口を挟まないのがルール。一人ひとり、みんなの話を聴き、その後、フリートーキングで自分のほしい情報を提供してくれた人にさらに詳しく話を聴く時間を設ける。
再発者同士の交流の場は、本当にほしい情報が得られるだけでなく、副作用の出方も抗がん剤治療の効果も個人差があるといった現実をしっかり受け止めることにもつながる。薬が効いていないと失望する必要はなく、次の薬を挑戦すればよいのだと気が楽になる。さらに薬が効かず症状が厳しくなったとき、もっと積極的な治療かそれとも治療を中止して現状維持を選択するのか、自分は何を選択したらよいかを改めて自分で考える視点が持てる。
先輩患者の話からは、治療のことだけでなく、その選択とともにどう生きていくか、生き方の問題まで学ぶことができる。再発しながらどう生きていくか、自分の生き方をどう変えるべきかという問題を乗り越えていく。最後まで病と、自分と向き合い、精神的に成長して旅立っていった仲間たちの姿には畏敬の念が耐えない。

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