相談窓口

野田 真由美さん
支えあう会『α』世話人/がん診療拠点病院がん相談員

がん診療連携拠点病院の相談支援センターを活用しましょう

がんと告げられると誰もが大きな動揺や不安を経験します。
「頭が真っ白になって、どうやって病院から家へ帰ったのか覚えていない」と、告知された日の衝撃を表現する方も多くあります。 がんという病気について私たちは、日々さまざまな情報を耳にしていますが、いざ自分や大切なご家族が、がんと出会ってみると、実は、がんのことをそう知ってはいなかったことに気付かされます。 抗がん剤、手術、セカンドオピニオンなど、がんに関するいろいろな言葉が頭をよぎるものの、気持ちも情報も混乱した中で、できるだけ納得して治療を受けるにはどうしたらよいでしょう。

「情報収集」の中で、埴岡健一さんが紹介されている「がん情報の探し方10か条」の一つに相談窓口の活用があります。

6.がん拠点病院の相談支援センターなど、質問できる窓口を活用しましょう。
・がん病院、患者団体などに、あなたを助けるための相談窓口があります。
【引用】「情報収集」より

あなたのかかっている医療機関が、がん診療連携拠点病院であれば、「相談支援センター」があり、がんに関する相談にのってもらうことができます。
もし、相談窓口を持たない病院であっても心配はいりません。がん診療連携拠点病院の相談支援センターの中には、病院外の患者さんやご家族の相談にも対応しているところがあり、誰でも利用することができるからです。メディカルソーシャルワーカー(MSW)という医療福祉相談員や、看護師などが、それぞれの専門性を生かして患者さんやご家族の相談に応じています。

がん対策推進基本計画には、「すべての相談支援センターにおいて、5年以内にがん対策情報センターによる研修を終了した相談員を配置すること」という個別目標が掲げられています。患者さんやご家族に、科学的根拠に基づく信頼できる情報を提供し、その人らしい生活や治療選択ができるよう支援する人材の育成が始まっています。

何をどう相談すればよいかわからない、そんなあなたも相談窓口へ

患者さんやご家族を支援する窓口は、医療機関以外にもたくさんあります。
たとえば、患者会や患者支援団体の中には、がん体験者や家族がボランティアで相談を行っているところがあります。当事者ならではの「共感」をベースに、あなたの思いをわかち合いながら、病気に対する理解を深めたり、ネットワークを生かしたサポートを提供しているところも少なくありません。また、日本対がん協会では医師による電話相談が行われていますので、誰にどのような相談がしたいかで使い分けるとよいでしょう。

がんについて相談ができることはわかったけれど、何をどのように相談すればよいのか、それすらわからないという方もたくさんいらっしゃいます。
相談窓口は、あなたが直面している問題や悩みを整理し、いま何が必要か、何を考えなくてはならないのか、ご病気について医師からの説明が正しく伝わりご理解いただいているかなど、さまざまな視点を持ってあなたのお話を伺いながら、気持ちや情報の整理を手伝ってくれます。

また、入院期間の短縮化や通院化学療法の普及で、家で過ごしながら治療を受ける方や、療養する方が増えてきています。治療が一段落すると通院の間隔も長くなりますので、不安や問題を自分で解決しなければならないと感じることも多くなるでしょう。しかし、がんと付き合いながら生きていくことはそうたやすいことではありません。病気の経過によっては、何度も岐路に立ちさまざまな選択を余儀なくされることもありますし、気持ちをコントロールすることが難しいときもあります。そんなときはどうぞ一人で悩まずに、相談支援センターや、患者会などの相談窓口を利用してみてください。

相談支援センター一覧
「がん!患者会と相談窓口全ガイド」(いいなステーション編)
野田 真由美 さん

野田 真由美(のだ・まゆみ)

支えあう会『α』世話人
がん診療拠点病院がん相談員

1957年、熊本生まれ。 1998年12月に乳がん手術。直後に実父の膵臓がんが発覚。キーパーソンとして1年弱の闘病生活を支えた。 がんの当事者と家族としての体験をWebサイトに公開。
2001年に支えあう会「α」に世話人として参加。主にがん相談とweb関係を担当。
2007年より、がん専門病院の嘱託職員として患者相談支援センターに在籍中。

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