【THE仕事人】佐藤 愛子さん

がん情報サロン 『ちょっと寄って見ません家』世話人

がん対策先進県として知られる島根県。なぜ島根なのか―――?
と疑問に思われる方も中にはいらっしゃるはず。 島根には、遅れたがん医療を変えるために立ち上がった一人のがん患者がいた。 フリーの報道カメラマン、佐藤均さんだ。最期までがん医療改善のために尽力されるも、 2005年6月他界。均さん亡き後、その意思を継ぎ精力的な活動を展開されているのが、妻である佐藤愛子さんだ。

島根のがん医療の立役者
佐藤 均さん
島根県出身。
2001年4月、S字結腸がんの手術を受ける。2003年、『癌と共に生きる会』会長に就任。 自身のがん体験を通じて、島根を中心とするがん医療の改革のための活動に尽力する。のちにがん対策基本法にも盛り込まれることになる専門医の育成や、2004年当時まだ未承認だった抗がん剤オキサリプラチンの承認に貢献するなど、均さんが日本のがん医療において果たした役割は大きい。

誰でもいつでも参加自由!あなたも、ちょっと寄って見ませんか?

佐藤 愛子 さん

島根県には、いま21箇所のがん情報サロンがある。 人口比で言えば東京に3000箇所ある計算になるともされ、いかに大きな数字であるかが伺える。
いわゆる患者会と異なり、サロンにはがん患者や患者家族を始め、参加を希望する人なら誰でもいつでも自由に参加できる。がん情報の提供の場として、交流の場として、そして、がん拠点病院や行政へ働きかけ、がん対策にともに取り組む機関として、島根県のがん医療の発展のために一役買っているのがこのがん情報サロン。2006年4月、島根初の‘常設型の’がん情報サロンが開設された。愛子さんが世話人を務める『ちょっと寄って見ません家』だ。

もともと喫茶店をやっていたという愛子さん。だからだろうか。『ちょっと寄って見ません家』にはアットホームな居心地のよい雰囲気が漂う。患者本人ではなく家族が行っている唯一のサロンという気安さもあるのだろう。がん患者やその家族のみならず、看護学生や医学生、医療従事者、近所の人たちまでもがふらりと立ち寄る。ここで毎月第3木曜は絵手紙の会を開く。お茶を飲みながら、みなで絵手紙を書いていると、病気のことなどすっかり忘れられると患者さんにもなかなか好評だ。ほかにもハンドベルをしたり歌を歌ったりといった楽しみの会を開く。

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