がん患者さんと心のケア

大西 秀樹先生
埼玉医科大学 国際医療センター 精神腫瘍科 教授

ただがんを治すことから、患者さんの心の問題にまで着目しようという流れにある現在のがん医療において、ますますその役割が期待される精神腫瘍科。2006年4月に開設された埼玉医科大学国際医療センターで、日々がん患者さんやその家族の心と向き合う精神腫瘍医・大西秀樹先生にお話を伺った。

がん患者さんの心のサポーター、精神腫瘍医

大西 秀樹 先生

がんは治るようになってきたとはいえ、いまだ死を連想させ、自身の生活だけでなく家族の生活にも影響する、ストレスフルなライフイベント。精神的に与えるダメージは大きく、実際に、がん患者でうつ病や適応障害などに苦しむ人は少なくないといわれている。
そこで、がん患者さんやその家族を心の面からもサポートをしようと始まったのが‘精神腫瘍科’。まだまだ知られていない領域だが、国民病ともいわれるがんは身近な病気であり、また、がんという大きな病気に罹れば心のバランスを崩すのも自然なこと。精神腫瘍科というと目新しいもののように聞こえるかもしれないが、大西先生曰く「ごく身近なもので、とても大切なこと」。

母校の横浜市立大学に精神科医として勤務していた頃、同僚の内科や外科の先生たちの依頼でがん患者さんを診るようになったのが、大西先生が精神腫瘍医となったそもそものきっかけ。診療を続ける中で、がん患者さんの心のサポートの必要性を日増しに痛感するようになった。そして、2001年からの神奈川県立がんセンターでの勤務以降、がん専門で今日までやって来た。

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