第19回 HLA

日本人の血液型の約四割を占めるのがA型。その次に多いのはO型だそうです。
私がよく知っている血液型は赤血球の型ですが、白血球にも「HLA」という型があることをご存知ですか。
あまり馴染みのないこのHLA型は大きく6種類に分かれており、白血病などの患者さんが骨髄移植をする際に必要となる情報です。骨髄提供者と患者さんとのHLA型が合わなければ拒絶反応が起きてしまうため、移植はできません。
一般的にHLA型が適合し移植が可能になる確率は兄弟で25%、非血縁者間では数百~数万分の1といわれます。そのため血縁者で同じHLA型の人がいない場合には、骨髄バンクに期待すると同時に、多くの知人にHLA型検査を受けてもらい同型の人を探すことになります。
ところが、この検査費用が医療保険の適応となるのは移植ができた場合のみ。検査をしても型が違った場合には、1件あたり数万円もする検査費用は検査を受けた個人の全額負担になります。

この検査費用を支援する目的で2001年に設立されたのが「淳彦(あつひこ)基金」です。26歳の若さで急性骨髄性白血病によりこの世を去った息子さんの遺志を継ぐ母親によって、多くの患者さんに手が差し伸べられてきたのです。
もうすぐ淳彦さんの8回目の命日です。
淳彦さん、これからもお母さんの活動を天国から応援してくださいね。

※中日新聞に掲載したものを転載いたしました。


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