【術後】リンパ浮腫の原因と対処法

がん手術の副作用「リンパ浮腫」とは?

がんの手術の副作用のひとつに、リンパ浮腫(ふしゅ)があります。
これは、がんの手術で「リンパ節」を切除した場合に起こります。
腕や下肢が「片側だけむくむ、太くなる、皮膚が厚くなる、固くなる」といった自覚症状があります。

脇の下のリンパ節を取った場合(乳がんなど)
 →腕
腹部や足の付け根のリンパ節を取った場合(子宮がん、前立腺がんなど)
 →下肢

なぜむくみが起きるの? リンパ液、リンパ節ってなに?

単純な「むくみ」は、誰にでも経験があるはずです。
夜になると足がむくむ、寝起きに顔がむくむのは、リンパ液は重力に引っ張られ、身体の下の方にたまるためです。

血液は、心臓というポンプから押し出され、栄養を運ぶ動脈、老廃物を運ぶ静脈を通って体内を巡っています。 ところが、リンパ液には、心臓のようなポンプの仕組みがありません。
リンパ液にとってのポンプの役割は、筋肉の動きです。「ミルキングアクション(牛のミルクを絞るように、リズミカルな動きを繰り返すこと)」と呼ばれる筋肉の動きが、リンパ液を動かす役目を果たします。歩くことや、つま先を上下に動かすといった動作は、むくみの防止、むくみの改善につながるのです。

リンパ液は、無色~淡いクリーム色の体液で、体内で不要になった老廃物を運ぶ役割を担当しています。リンパ液はリンパ管を通って全身に巡り、最終的には、静脈に老廃物を引き渡します。
リンパ液の通り道の途中には300~600程の大小の「リンパ節(リンパ腺)」が存在します。 リンパ節は、リンパ液内の老廃物や細菌を「濾過」して全身にひろげない「関所」のような存在です。ですから、がんの細胞がリンパ液に乗って広がらないよう、危険のあるリンパ節までを切除するのです。

ところが、リンパ節を取ると、リンパ液の流れはそこで「行き止まり」になり、循環が悪くなってしまいます。これがリンパ浮腫の原因です。
行き止まりで停滞しているリンパ液の流れを助けてやれば、リンパ浮腫の症状は改善できます。

リンパ浮腫の対策には次のようなものがあります。
むくむ部位を高くして、リンパ液がたまらないようにする
弾力ストッキング、スリ-ブなどを使って圧迫する
水中で軽い運動をする
マッサージ機器(空気圧を利用したものなど)を使う
マッサージでリンパ液の流れをよくする(リンパドレナージュ)

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