「がんと性」体験者の声

がん患者にとって大事な問題の一つであるにも関わらず、他人にはなかなか相談しづらく、ひとりで抱え込みがちなのが「性」に関する悩み。
そこで、先輩患者さんにリアルな体験談を語っていただきました。

Tさん/40代男性/急性リンパ性白血病

38歳で急性リンパ性白血病を発症。骨髄移植を受け、移植後のGVHDに悩まされました。
性交渉にもやはり支障が出る。勃起をすると粘膜なので裂けて、血が出てくる。痛みもひどかった。 意を決して医師に相談しても「コンドームを使えば回避できるのでは?」などと返される始末。コンドームで解決されるわけがないのに。 抗がん剤治療をすると男性器の毛ももちろん抜けるわけですが、生えてくると、それが粘膜の弱いところにダメージを与えて痛みをもたらす、なんてこともありました。

女性の患者さんにもこうした悩みはあるかと思いますが、本当に悩みは年齢や病状によっても様々。恥ずかしさもあり、なかなか患者同士の情報交換も難しい。全身に放射線を浴びるので、これから子どもを持ちたいという方などにとっては重大な問題だと思いますが、医師も命を救う、病気を治すことが第一なので、こうした問題にまで気を回しづらいということもある。悩みを相談して初めて、「そんな問題があるのか、初めて知った」という反応が返ってきたこともありました。
だから、白髪、性交渉時の勃起の問題…その都度その都度、身体の変化をできる限り医師には伝えるようにしていましたね。

Yさん/40代女性/急性リンパ性白血病

突然の急性リンパ性白血病。当時育ちざかりの3人の子どもを抱え、経済的にも大変なとき。病気になったことで夫や子どもたちとの関係もぎくしゃくし始めました。
髪の毛も抜け、外見的にも女性として変わってしまった。そんなとき、夫と知り合いの女性が浮気していることに気が付きました。本当にショックでした。元気なときならまだしもなぜこんなときに…と。それですぐに外泊の際にかつらを買いに行きました(笑)
女性としてたとえ病気でも身だしなみをもきちんとしておこうと思ったんですね。

いまも家族関係はいろいろあるし、離婚も考えましたが、病気になっても見捨てず支えてくれたという思いがあります。病気になって離婚をするというケースはよく聞きますが、私は夫と生きていく決意です。
なんだかんだいっても、家族ですから。

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