闘病後の就労を考える ~その1~闘病後、自分の仕事とどう向き合いますか
アイギーク株式会社代表
内田スミス あゆみさん
闘病後、自分の仕事とどう向き合いますか
病気で長期入院することは、本当に辛い経験だと思います。何とか退院することができても、次に待っている課題は、どうやって『社会復帰』をしていくかということになります。
社会復帰とは、「病気をする前の状態」に戻ることが理想ですが、さまざまな事情で元に戻れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、『仕事(就労)』というテーマにしぼって、患者を経験した方がどうやって、仕事と向き合っていくべきか、わたし自身の経験も基に考えていきたいと思います。
まず大切なのは、自分の気持ちを確かめること
大きな病気を経験すると、自分の心の中にぼっかり穴があいてしまったように感じるのではないでしょうか。
わたしはそうでした。健康に自信があったのに、生死を彷徨うほどの大病をしたことで、『自分の生き方』がわからなくなってしまったのです。
わたしの命は、ある日突然奪われてしまうかもしれない。いままでの自分の仕事の仕方は何だったのだろう。自分が生きたいように生きるとはどういうことなのか。また、後遺症や再発の可能性を抱えながら、これからはどうやって生きていけばいいのか、本当にわからなくなっていました。
当時を振り返り、わたしが一番望んでいたことは、時間をゆっくりかけて自分を見つめ直し、少しずつ社会に溶け込んでいく、ということでした。残念ながら経済的な事情から、『ゆっくり』という訳にはいかず、わたしは心がからっぽの状態ながら、社会に戻る準備を始めていきます。
結果的に自分の理想通りに事は進みませんでしたが、このときに『自分のきもち』を見つめる作業は、社会復帰の上でとても大切なステップだったと考えます。

















