情報収集

埴岡 健一さん
がん患者サポーター

病気と自分をしって、がんを生きるための10カ条

がんになったら、かなりの時間、がんと共に生きることになる。がんはすぐに治癒するかも知れない。でも、ときにはあなたの身体に跡を残したり、こころの傷が尾を引く場合もあるだろう。がんが消えずにまたやってきたり、あなたの身体に広がっていくこともある。いずれにしても、がんと過ごす時間は、疑問や不安にもがくことになる。

がんの情報とは、単なる病気の医学的側面の知識だけではない。情報とどう向き合い、どう付き合えばよいかも含めたものだ。これは、患者本人だけでなく、家族や、周囲の人も心得ておくことが大切だ。

こうした情報との付き合い方をコンパクトにまとめられないかと、国立がんセンターが2007年11月に開催した講演会「がん情報の探し方」に出演した際に、講師やスタッフといっしょに「がん情報の探し方10カ条」を作成した。この10カ条を常に頭の隅に意識しておくことで、きっと役に立つこともあるだろう。下記にご紹介する。

がん情報の探し方10カ条

  1. 情報が、あなたの療養を左右することがあります。活用しましょう。
    ・情報は力です。いのち、生活の質、おカネの点で、違いも生じます。
  2. あなたにとって、いま必要な情報は何か、考えてみましょう。
    ・解決したいことは? 知りたいことは? 悩みは? メモに書き出して。
  3. 主治医とよく話してみましょう。
    ・あなたのがんを一番知っているのは主治医。時間をとってもらい、質問を。
  4. セカンドオピニオン(別の医師の意見を聞くこと)を活用しましょう。
    ・他の治療法や、もっと実績がある医療機関が選択肢となることも。
  5. 医師以外の医療スタッフも活用しましょう。
    ・看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師なども、大切な情報源です。
  6. がん拠点病院の相談支援センターなど、質問できる窓口を活用しましょう。
    ・がん病院、患者団体などに、あなたを助けるための相談窓口があります。
  7. インターネットを活用しましょう。
    ・自分で使えなくても大丈夫。使える人(ご家族やお友だち)に頼めます。
  8. 手に入れた情報が本当に正しいのか考えてみましょう。
    ・筋が通っているか、信頼できる情報源か、商品の売り込みでないか、注意。
  9. 健康食品や補完代替医療の広告には注意しましょう。
    ・がんへの効果が証明されたものは、ほぼ皆無。有害なことも。
  10. 得られた情報を判断する前に、周囲の意見を聞きましょう。
    ・主治医の意見はどうでしょうか?ご家族にも相談を。

*1 『がん情報のさがし方』講演会ビデオ記録・資料
*2 「がん情報の探し方10カ条」カード

埴岡 健一 さん

埴岡 健一(はにおか・けんいち)

がん患者サポーター

大阪大学卒業。日経BP社ニューヨーク支局長、日経ビジネス副編集長、日経メディカル編集委員、がん患者支援ネットサイト「がんナビ」編集長などを歴任。
1999年~2003年には骨髄移植推進財団の事務局長。
2004年8月に東京大学医療政策人材養成講座特任准教授に就任。
2007年4月からがん対策推進協議会委員を 務める。
日本医療政策機構理事、市民医療協議会共同議長、がん政策情報センター長。
著書・訳書に『インターネットを使っ てガンと闘おう』(中央公論新社)、『もっといい会社、もっ といい人生。新しい資本主義社会のかたち』(チャールズ・ハンディ著。河出書房新社)などがある。

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