がん機能性食品の選び方

恒川 洋
恒川クリニック院長

がん患者さんや家族にとって気になる存在といえる、がん機能性食品(がんに効果があるとされる健康食品)。
さまざまな食品が世に出回っていますが、「これを飲んだらがんが治った!」という宣伝文句に踊らされないように、十分に注意が必要です。ある人に効いたからといって、どの人にも効果があるとは限りません。高額なものが多いので、しっかりと効用を見極め、納得してから摂取することが重要です。
科学的根拠があることは、機能性食品選びのキーポイントです。
免疫力の回復を目的として、機能性食品を選ぶ際のチェックポイントは次の3つです。

  • [1]現時点で、効果・効能の科学的根拠がある
  • [2]製造・販売会社に、今後もデータ的な裏付けをしていく姿勢がある
  • [3]作用に特徴がある

選んだ後は、「なぜそれを飲むのか」というはっきりとした目的を持つことが大切です。 患者本人が明確な目的意識と希望を持って、効果が確かな機能性食品を利用すれば、それは心強い味方になるのです。
いったん飲み始めたら、1~2ヶ月など期間を区切って、効果が体感できているかよく観察することも大切です。自らの体に合っているかどうかを見極めることができるのは、自分自身です。手応えを感じない場合にはそれをやめ、違う作用のものや、異なる組合せを試しましょう。

6つの作用に分類できる、がん機能性食品

作用食品素材名商品名
腸内環境の浄化作用 乳酸菌生成エキス 「アルベックス」
免疫強化作用 オリザロース含有発酵古代米 「スーパーオリマックス」
アガリクス・プラゼイ・ムリル 「姫マツタケ」
超臨界抽出プロポリス 「セッカプロリス」
水可溶性プロポリス液 「ビオポリス-W」
ビワの種、ビワの葉茶
抗酸化作用 パパイヤ発酵食品 「FPP」
EM-X
FFC 「パイロゲン」
イチョウ葉エキス 「シュワーベギンゴ」
ビタミンC
カテキン 「βカテキン」
血管新生抑制作用 液体サメ軟骨細胞液 「Car T Cell Plus」
体内有害物質排泄作用 水溶性キトサン 「テンダーエース」
アポトーシス誘導作用 フコイダン 「Aフコイダン」

効果的な組み合わせとは

「腸内環境の浄化作用」を持つものは、どのような体質、どのような状況にでもあてはまる土台となるものです。腸の働きを改善することは、消化・吸収・排泄のバランスを整え、治癒力を高めるからです。
また、治療内容やがんのステージによって、組合せのパターンは変わります。

[1]抗がん剤・放射線治療を受けている場合
「腸内環境の浄化作用」+以下3種類の組合せ

  • ・免疫力の強化作用
  • ・抗酸化作用
  • ・体内有害物質の排泄作用

[2]がんが再発・転移している場合
「腸内環境の浄化作用」+免疫力の強化作用に加えて、以下どちらか

  • ・抗酸化作用 または
  • ・体内有害物質の排泄作用

[3]治療が成功、退院後の再発を予防したい場合
「腸内環境の浄化作用」+以下いずれか

  • ・免疫力の強化作用
  • ・抗酸化作用
  • ・体内有害物質の排泄作用

同じ作用のグループに属するものを2つ組み合わせるのではなく、異なる作用を持つものを組み合わせるのがコツです。

恒川 洋先生

恒川 洋(つねかわ・ひろし)

恒川クリニック院長

 
1948年名古屋市生まれ
1973年昭和大学医学部卒業
国立名古屋病院消化器科、高山久美愛病院内科、名古屋大学医学部第一内科、名鉄病院消化器科部長などを経る
1990年恒川消化器クリニック副院長
1991年東海ホリスティック医学振興会を設立し、会長に就任。
ホリスティックな医療や健康、養生などに関するセミナーや講習会、教室の開催と情報の発信を中心に、患者、家族、医療者、療法家などが自由に交流できるネットワーク型の「場」づくりを推進している。
2005年恒川クリニック院長。藤田保健衛生大学医学部客員教授。医学博士。

【参考サイト】

【著書紹介】

  • 『現代養生法ガイド』(新日本法規出版)
  • 『がん治療に? を感じた時に読む本』(ライフ企画)ほか。

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